2012年3月25日日曜日

「J2の経験生きる」J1 第三節 vs 神戸 at ホームズスタジアム神戸

疲れが溜まっているせいか、良い時の東京ではなかった。ポポビッチは「私たちの本来の力からすれば100%満足な試合ではありません。」というし、梶山も「悪い試合でも結果を出して、内容も修正しないといけないところは修正して、次もまたみんなで修正して勝ちたい。」という。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00134773.html
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00134777.html

だが、そういう厳しい試合を勝ち切ったことはJ2での1年の大熊監督の元での経験が生きたといえるのではないだろうか。

久しぶりのFootnik観戦

恵比寿に用事があったため、Footnikにて観戦した。超混雑というわけでもなく、ほどよい込み具合で最適な環境だった。ギネスは1杯!

先発メンバー

予想は全くハズレ。

FW     ルーカス
OMF 羽生  梶山  石川
DMF   高橋 長谷川
DF  太田 森重 加賀 徳永
GK      権田

ACLの失敗という経験

危なっかしいシーンがなかったわけではない。ただ、前回の2失点をしっかり修正してきた感はある。もちろん、失点はおきるときにはおきてしまうただ、それを最小に防ごうという気持ちは見えた。だからといって、DFラインが低くなったわけでもない。
東京らしい戦い方、というのがどんどん明確になっていく。
権田の守備範囲の広さも戦い方をささえる上で非常に重要だ。

神戸の攻め方

前からガンガン来た。調子が良ければかわせるのだろうが、全体を通すと何かしら引っかかってしまったような印象。それでリズムを掴みきれなかった感がある。やはり、東京のサッカーをうまく機能させるためには、余裕を持って、DFラインで相手をいなすことが必要か。
リズムが悪い時には高橋がDFに入って取り戻そうとしているのはもう戦術として決まりごとに近いように見える。ただ、その時に誰かがDMFの位置に降りてきてリズムを作れる状態にしないと、横にパスをまわすこととなり、カウンターの餌食になりやすい。
このような状態でミスもあったが、DFの踏ん張りは拍手に値する。

また、神戸は狙ってパスをかっさらいにきた。そして、奪われることも多々あった。狙いをつけさせないようにするには、パスコースを限定されない、つまり、複数のパスコースをいつも持っていることの重要性を感じた。疲労がたまった中でどこまでそのポジション取りをできるかが東京らしく戦えるかどうかのポイントとなるか。

日程の影響

明らかに疲労が感じられた。身体がというだけでなく、頭の判断にも疲労が感じられ、普段ならつながるパスがつながらない。大変だと思うが、頭の判断だけはいつも最良の状態にしておかないと、無駄な走りが多くなってしまう。

アーリア退場による意思統一

判定には不服だが、やることがはっきりした、という点では悪いことではなかったか。権田も狙ってボールをスローインになるところに蹴り出していたような気がした。つまり、ボールをつないでキープして時間稼ぎを狙うところをカウンターされるくらいなら、相手にボールを渡して守り切るぞ、という戦い方だ。
意思統一により、最終的に千真のゴールにつながった。
こんな戦い方もできるようになったのは選手が自分で考えて自分で動けるようになったということか。


好調な権田

10分の右腕一本で止めたシーンを含め、あいかわらず権田は当たっている。塩田はくさらないと思うが、なかなか出番はまわってこないか。

伊野波の存在

出て行き方がきれいでないので、東京に在籍したのにあまり好かれていない存在の伊野波。
あまり、テレビではわらからなかったが、和田監督の「今日は伊野波もF東京のサポーターさんからブーイングを浴びながらも、チームのためによくやってくれたなと思います。」とのコメントから相当ブーイングを浴びたのだろう。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00134774.html
サッカーは選手を応援するよりはどうしてもチームを応援することになるから、ある程度の確執は仕方ないだろうが、愛のあるブーイングができるような状態で出て行って欲しいと思う今日この頃。チームに在籍してなくても南や能活みたいに愛される選手もいる(ブーイングはするけど)。存在を忘れられるよりはよいかもだけど、ギスギスしない関係を選手側にも望む。

怖さを感じた野沢

失点にこそつながらなかったが、コーナーキック・フリーキックでは野沢の存在が怖かった。神戸にそこまで背の高い選手がいなかったのも幸いしたが、シーズン終盤にかみ合ってくると神戸の怖い武器となるだろう。
流れの中でも、簡単に面白いところにパスを通してくる。

ポポビッチの判定不服アピール

ポポビッチもこれまでの東京の監督と同じく、熱い監督だ。もう少し、得点の時のポーズが派手だとなおよいのだが、まぁ、十分か。東京にはクールな監督は似合わない。声をからして試合後インタビューに出るところを早く見たい。

開始2分アーリアおしい!

相手陣内でボールが落ち着かないところを、羽生がかっさらい、ルーカスがするするとあがるアーリアにパス、そのまま3人くらいを引き連れながらシュート。トラップまでは完璧だったので、決めたかった。相手のGKを褒めるべきだろう。
にしても、相手GKの「徳重健太」って東京の選手3人を合体させたような名前だな。

ビューティフルゴール!

神戸が小気味よくパスを回している中、31分相手クロスをヘディングで太田がクリアーしたところを、なんとかアーリアがもう一度前に運ぼうとする。これは相手にあたってルーズになりそうなところを梶山がキープできそうだ、となったところで攻撃スイッチが入る。梶山の後ろにいた羽生を含め、長谷川・ルーカスが怒涛の走りをみせ、右サイドではナオがボールをもらい、ドリブルで疾走。この時点で5対3の数的優位を作れた。ナオははやめに中の梶山にもどし、左サイドにいたルーカスにつなげる。相手DFが羽生・アーリアに引きづられたところを速くファーにパス。フリーでナオがシュート体勢に入るが、コースはGKでかなり限定されていた....が、見事にゴール!
梶山のタメ・ルーカスのパス・ナオのシュート、羽生とアーリアの走り、どれをとっても素晴らしく、相手にとっては「やられた」としか思えないだろう。

  • つないで崩す形
  • カウンター
  • コーナーキック
  • フリーキック
このうち3つは今年うまくいっている。後は、森重のフリーキックに期待か。

結果を出した千真

東京にフィットはしているのだろうが、結果がでてこなかった千真。完全に試合を決める得点を決めたことで、サポーターからも認められる東京の一員となった。これから調子を上げていって欲しい。

次節は東京の底力が試されるか


梶山はふくらはぎに違和感を感じての交代だったようで、アーリアはレッドカードで次節出場停止。米本にある程度の計算がたっているとはいえ、90分使えるかは未知数。梶山がだめだった場合、ボランチをどうするかが大きな見どころとなりそうだ。
幸野?橋本?北斗?徳永?羽生?草民?森重?
米本である程度までいって、新たな選手やフォーメーションもみてみたいところだ。


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