2012年3月21日水曜日

「俺達はまだ強くない…」ACL 第ニ節 vs 蔚山現代 at 国立競技場


勝てた試合が引き分けに終わり、勝ち点2を失った、と考えるのが相当だろう。

美しいゴールを決めることが二回もできた。そのかわりポポの言葉を借りれば「プレゼントしてはいけないものをプレゼント」したような失点であった。

ただ最低限の結果は残せたし、ここまで今シーズンはゼロックス以外うまく行き過ぎていたので、ここらで自分たちの実力・弱点を再確認して次につなげる、という風に考えれば、よいきっかけになったかもしれない。

春分の日

家を出るときには寒くなるかな?と着込んでいったのだが、久しぶりのホーム側の国立競技場は日向のためポカポカして、春を感じさせる陽気であった。暖かいのは気持ちがよい。

先発メンバー

FW     千真
OMF 谷澤 梶山  石川
DMF   米本 高橋
DF  太田 森重 加賀 徳永
GK      権田

なんといっても、ここで米本を先発させるというのはポポビッチおそるべし。もう少し、何試合か途中交代で慣れさせてからかと思っていた。

ACL用ユニフォーム

テレビでみてかっこよいと思っていたが、実際にみてもかっこいい。サポーターでも着ている人が結構いて、欲しかったなぁとちょっと後悔。10年もサポーターやってるのに、未だにユニフォームを一枚も持っていないってのもなんだかなぁ。そろそろ買ってもいいころか…

審判団

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00134496.html
ウズキスタン・キリギスタン・ウズベキスタンと書いてあるが、ウズキスタンってどこ?ググってもでてこない。キリギスタンってどこ?こちらはググるとでてくるが、wikiにでてこない。かといって、ウズベキスタンの位置もきちんとわかっているわけではないので、調べてみるとカスピ海の東の内陸にあるのか。
http://maps.google.co.jp/?ll=39.095963,62.797852&spn=27.89435,31.68457&t=m&brcurrent=3,0x0:0x0,1&z=5
キリギスタンってキルギスのことかな?あいかわらずウズキスタンは不明。ただの誤植か?

いずれにせよ、日本代表の試合でもないのに海外の審判団。これがACLってことを実感させられる。やっぱりACLは世界につながっているんだ。

蔚山現代の印象

イ・グノはもちろん、もう一人の金髪(録画を見たらスキンヘッドでキラキラひかっているだけだった!)エスチベンのスピードが印象に残った。なんか、キレてる感じ。かつてはドラゴン久保に対してそういう感覚を持ったことがあるのを思い出した。
全体的には、なんとなくだが、いい時のガンバと戦っているときの感覚。イ・グノと家長のせい?攻撃に出た時に迫力を感じる。

東京のたちあがり

前半たちあがりから、そこそこボールをまわせていたので「眠っている」とは感じなかったが、支配しているとまでは思わなかったし、一番よいときの東京と比べると何かが違う、と思っていた。それは、要所要所で蔚山の攻撃を許していたからか、FWが千真だったからか、ボランチが米本だったかはわからない。ただ、蔚山がやはり強かったということなのだろうか。

徳永の美しいループシュート

一人に身体をよせられ、右にも前にも選手がいる中、意表をつくループシュート。徳永のミドルは覚えがあるが、こんなシュート初めてみた。
にしても、徳永には右サイドがよく似合う。SBで極めて欲しい。

あっさり一失点

まず、加賀が競らなければいけなかっただろう。どちらにしろ後ろにボールがこぼれたときに、森重が戻らなければ数人がオフサイドとなったはず。悔やまれる失点だ。

完璧に崩した二点目

右サイド攻略できずに左にボールを流してから中央の森重に戻す。アーリアが攻撃のスイッチをいれ、ナオに当てる。ワンツーでボールをもらったアーリアは一度左の羽生へパス。ナオとアーリアがDFをひきつれ左に流れ、ゴール右前のスペースをつくる。羽生がちょい後ろにいる梶山にボールを戻したところをシュート!
相手GKの表情を見ても、「完璧にやられたよ」という具合の完璧なゴールだった。bravo!

さらにあっさり二失点目

40分頃から運動量の低下が目立ち始める。ボールを持っているときはまだ良いのだが、相手に攻められているとき、前からプレスをかけられない。特に、梶山はかなり疲れているようで、ほぼ歩いてしまっていた。途中交代したルーカスもプレスにいっていない。そんな中を縦にポンと入れられ、うまくマラニョンが裏に飛び出してワンタッチでループシュート。
あの裏の飛び出し自体はやはり森重がカバーしにいかなければいけなかったか。ただ、最初のポジションは16がいたことを考えれば悪くないかもしれないし、太田も裏をとられても仕方ない感じだし、かといって権田が前に出ろというのも厳しい。
高いDFラインを引いているわけで、その裏を狙われるのは当然。そうすると、パスの出し手にプレッシャーをかけられなかったのが敗因となるか。または、オフサイドトラップにかけるしかない。この失点パターンは、今年の東京について一番の弱点となるだろう。

しかし意地は見せた

下を向くことなく47分には権田から右サイドへ。徳永->羽生->長谷川。クロスでナオにあわせたが崩せきれなかった。ナオあそこボレーいけなかったかな。

頼もしい高橋

J2でしっかりレギュラーを獲得し迎えた今シーズン、J1で通じるか?というのが今シーズンの見所だったが、世界を相手にしても問題なく戦えるのが再確認できた。キャプテンシーもあるし、今後も東京を代表する選手として定着して欲しいが、ひょっとしたら長友のような大出世コースをたどる予感さえする今日この頃。
37分のイエローカードはよい粘りをみせたプレーと評価でき、プレー中断後は冷静にしらんぷり。前回のトゥーリオの時もそうだが、自分をコントロールできるところも素敵である。

まだ試合勘を取り戻す時期の米本

まだ先発一試合目なので多くは期待しないが、十分にフィットしたとはまだいえない。ただ、守備範囲の広さ等は発揮していた。はやくポポ東京に慣れてフィットして欲しい。そうすれば、ボランチは控えも含め完全に目処がたつ。

DF陣の控え

ここまで全試合フル出場となる徳永・森重。加賀・太田も相当時間出場している。SBは椋原がいるとしても、CBも計算できる選手があともう一人、二人欲しいところか。

選手交代について

アーリアのINで、よりスムーズにチームが機能した感はある。羽生・ルーカスについてはそれほど効果的ではなかったか。連戦の疲れか、うまく試合に入れなかった。勝ち越したタイミングだったので、ルーカスでなく今日は平山を見てみたかった。

ポポビッチについて

名指しで森重批判をするところは、はっきりしていて好感を持てる。期待をしているからこそ、ミスは許さないぞ、という姿勢。たぶん、今度よいプレーをできればとても褒めるんだと思う。やるべき方向をしっかりと表現してくれた方が、選手もどこに向かえばよいかはっきりするだろう。
にしても、優しいときとお怒りモードのときと、表情がはっきりしている監督だ。オシムが「ニヤリ」くらいだったのに比べて、わかりやすい。

”強い”ということ

今シーズンここまで美しいゴールを多く決めている。ただ、それを支えているのが高いDFラインであり、そこが弱点にもなることがはっきりした。だから、無失点で終わればよいが、失点はある程度覚悟すべきで、得点は取れる時に取らなければいけないところが去年とは違うところだろう。
逃げきりモードのときでも、大熊と違い、ポポは後ろを固めて堅実に守りにいく戦い方はしなそうだからだ。ボールを奪われずに回す、というやり方を徹底しないといけないだろう。
やはり1点差は1点とられれば結果が変わってしまう。それがカウンターであれ、縦ポンであれ、許してしまっているうちは「まだ強くない」ということだ。
しっかり拾えるゲームは拾っていかなくてはいけない。

とはいえ、まだ首位!

ブリスベンと北京は引き分けたようなので、順位は以下のとおり。1位通過ならラウンド16をホームで、2位通過ならアウェイで戦うようなので、ここは是非とも1位通過を目指して欲しい。Jリーグ公式よりコピペ。


チーム名試合数勝利引分敗戦得点失点得失点勝点
FC東京21104224
蔚山現代(韓国)21104314
北京国安(中国)100112-10
ブリスベン・ロアー(オーストラリア)100102-20


蔚山サポーター

「少な!」っていう人数だった。でもよく考えれば、祝日なのは日本だけなわけで、平日の火曜日の昼間にそこまで遠征してこなくてあたりまえか。アウェイ戦に備えてパスポートとらなきゃ!

ガス欠への対処

今シーズンここまでガス欠を見せて来なかったが、ここに来て連戦の疲れもあり見えてきた。あれだけ走れば当然といえば当然だ。夏場もバテることはあるだろう。それに対する対処法は考えておかないと、安定した勝利は望めない。美しいサッカーを目指しながらも、省エネモードも確立しておきたいものだ。


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